わたし、自信がないんです。。
自信があるかないかを問われると、大概の人は自信がないと口にするのではないでしょうか。
中学生の頃、テスト前にクラスメイトとよく話をしたことに似ているような。
『お前、勉強してる?』
(勉強していてもそうでなくても)
『いやっ!ぜっんぜんやってない!!』
(お互いに腹の中を探り合いながら)
『だよなぁ!俺も全然やってない、、ヤバいよー』
懐かしい光景が目に浮かびます。
私が中学生だったのは35年も前(‼)のことになりますが、
今もこのような会話はされているのでしょうか。
この、『ヤバいよー』にはテストの点数を取れる見込みのない自信のなさが表れているようです。
それはそうですよね、勉強をしていないのですから。
当時、勉強をしていなくてもテストの点数が良かったクラスメイトも確かに存在してはいましたが、そういう人はきっと勉強が大好きで、勉強をすることが負担にならなかったからなのでしょう。
いわば、コツみたいなものを熟知していた、のかな。
今度会ったら聴いてみよう。
昨日、公認心理師の現任者講習会をオンラインで受講していたとき、講師の方がこんなコツを伝授してくれました。
”記憶する語句は、とにかく脳に刻み付けなければ覚えられません。
そのためには記銘することが必要です。
記銘するにはどうするか。
自分で問題を作るんです。
あれ?何やったっけ?(関西の方でした)と思い出す努力をする。
思い出せなかったらテキストを見て思い出す。
あぁ~、そうやったそうやった!と記銘する。
そしてまた問題を解いてみる。
今度は記銘されているので難なく思い出すことができる。
それを何度も何度も繰り返す。
そして記銘してしまった問題は100%覚えたということで消していく。
それで覚えられます”と。
講師の方はこの方法を講習会の中で二度も力説していました。
ということは、この方もそうやって覚えてきたということになりますよね。
実際に体験して、うまく行ったから勧める。
専門家たる所以ですね。
さて、今まで知らなかった専門用語を覚えるにはやはり脳に記銘するしかなさそうです。
そして何度も何度も記銘して、記銘しつくして覚える。
語呂合わせも良いかもしれませんが、日本史の授業で覚えた【いいくにつくろう鎌倉幕府】だって、現在では鎌倉幕府の成立は1192年ではなかったのではないだろうか、というような説まで出てきてしまっている。
これでは記銘した意味がなくなってしまいます。
心理の専門用語に関しては日進月歩、今この瞬間にも新しい概念や語句が生まれています。
専門用語には略語も多く(CBT、PCA、OJ、HSP、IP、VIPなど)まぁ、VIPは冗談としても、私たち日本人はまず日本語で覚え、略語で覚え、英語で覚え、本来の意味で覚え、、、
それだけでも大変な作業です。
ただ私だって、最初は上に挙げた語句のほとんどを知りませんでした。
CBTってなにー!?
IPってなになになにーーー!!??
という尽きない好奇心と、諦めない情熱が、脳を活性化したのだと思います。
アルツハイマー型認知症の症状の特徴は?
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これももう、情熱を持って覚えるしかないんですね。
覚えるために問題集を開き、解説を穴が開くほど見て、頭で覚え心で納得し脳で記銘する。
講師の方に言われるまでもなく、既に実行していたのかもしれません。
実行していたことを認めてもらえたような気がしました。
だとしても、私には覚えなくてはいけないことがまだまだたくさんあります。
覚えて納得して記銘すれば、使えるようになる一歩手前まで行ける。
体験してみれば身体で覚えることができる。
専門職というのはきっと終わりがないのでしょうね。
生涯学習とはこういうことを指すのかもしれません。
話がだいぶ脱線しましたね。
観念奔逸まではいかないのかもしれませんが、私の好奇心は常にアンテナを張り巡らせていて、とにかく色んなことに興味があるのです。
ですので好きなことを延々と話すことができます(笑)
さて、自信があるというのはどのようなことなのか。
ある人はこんな風に私に言ってくれました。
『自信がないっていうけどさ、そもそも自信という文字をわけて考えてごらんなさいよ』
では読者の方と一緒にわけて考えてみましょう。
自信⇒自と信
漢文を習ったことがある方は更にその先に行き、レ点を打ってみましょう。
こうやって普段考えないことを考えるのも、脳にとっては刺激になります。
自らを信じる
自ずから信じる
(自然に信じている)
おわかりになりましたか?
自信がない、自信があるというのは決して抽象的な言葉ではなく、具体的に表現すると自分に対して信じる力があるかどうか、ということなのだと思います。
私はこのことを授けてくれた友人に心から感謝するとともに、今後一切【自信がない】ということを口にしないようにしようと誓いました。
自信がない、というのはどのような状態なのか。
それは自分を苦しめているストレスのようなものに対して防衛している態度なのかもしれません。
本当だったらその先に言葉が続くはずです。
自信がないから○○だ。
自信がないから身体の調子が○○っぽい。
自信がないから、やる気が出ない。
自信がないからもう嫌だ。
ネガティブの権化みたいな言葉ですね!!
先ほどもお話ししたように、そもそも自信というのは自分を信じているという状態のことですから、自分を信じていないから自信がない、という、ネガティブのダブルチーズバーガーのような状況になっています。
ネガティブにポジティブを足してマスキングしてもあまり意味がないのですが、ネガティブにネガティブを重ねることほどこわいものはありません。
だったらもう、考え方を変えるしかありません。
ここに来て初めて心理療法っぽい言葉が出てきました!
そう、考え方を変えるというのは、認知療法でいうところの【認知の歪みを修正する】ということですよね。
認知の歪みについてはリンク先を参照してください。
(認知行動療法センターより抜粋)
人にはそれぞれ独自の考え方や認知の方向があります。
合っている場合もあれば間違っている場合もある。
間違っているものを信じ切ってしまい、ストレスが過度に溜まり、何もできない状態になることもあります。
そんなときには考え方を変えるのが手っ取り早いですね。
まずは間違いに気づき、頭に電球が灯るところから始めましょう💡
私に自信の本当の意味を教えてくださった方のように、私もその言葉を繋いでいきたいと常日頃から考えています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
自信とは、自分を信じていること。
弱い自分でもいい、愛せていること。
もともと人は自ずから自分を信じて生きている、
と私は感じています。