【文字から感情は伝わるのか?】
これはインターネットのメールやLINE、TwitterなどのSNSが普及してきた時から言われてきたことでもあります。
ある人は伝わると言い、ある人は伝わらないと言う。
果たしてその差はどこにあるのでしょうか?
まず、読書などに慣れていて、文字から感情を読み取ることに長けている方は文字から感情が伝わる、とおっしゃいます。
小説は、読み手の想像力で登場人物の姿形や声、話し方まで決まります。
ですので同じ小説を読んだ他の方と、内容以外のところで共感を求めようと思ってもなかなか難しいものです。
ただ、内容は書き手のストーリーですから、それらの読み手はだいたい同じ場所で感動し、涙し、悲しみ、喜び、時には憤る。
このこと自体、感情が伝わっていることにはならないでしょうか。
小説はマンガと違い絵がないので『行間を読む』ものとされています。人の感情も行間を読むもの。
本を読むことは、文字から感情を読み取る訓練になるのかもしれませんね。
後者はどうでしょう?読み取れないとおっしゃる方のご意見は。
私は正直、文字から感情が伝わらないとおっしゃる方の気持ちがわからないので何とも言えないのです。
それだけ近くにそのような方がいなかったということですね。
話し言葉と書き言葉には言葉の使い方や文法が大きく違います。
口語体と文語体と呼ばれるものですが、接する相手によっても様々なことが違うようです。
たとえばコールセンターのような顔が見えないお客様へ向けてご案内をさせていただくときは、まずは元気な明るい声で。声のトーンは若干高く。そして馴れ馴れしくしない。
言葉は堅くなりすぎないように、かといってロボットが話しているようには聞こえないようにする(一例を挙げると『が』を『んが』と濁らせるテクニックも)。
相手の感情を読み取るように想像力を働かせ、希望に沿えるようにストーリーを作っていく。
私が体験したどんな職業よりも大変な仕事です。
本題に戻りましょう。
さて、果たして文字から感情を読み取ることはできるのか。
近ごろSNSでは字体を変えられるようになり(このブログもそうですが)、柔らかな感情を伝えられるようにもなってきましたし、顔文字や絵文字を使うこともできるようになりました。
あなたはこのブログからどのような感情を受け取ったでしょうか?
怒り?悲しみ?喜び?
もし、あなたが心の奥で何かを感じ、受け取ったものがあったなら、それが文字や文章から伝わった感情なのかもしれません。