無駄に感じるとき。


私のあの時の経験は無駄だった。。

そんな風に感じることはありますか?

 

もし、○○だったら。

あの時にこうしていれば。

 

その思いは、あなただけが感じているものではありません。

きっとこの世に生きる全ての人が、一度は感じた事があるはずです。

 

私だってもちろん、たらればに苛まれていた時期はあります。

ですが、ご縁のある場所や人に出逢うたびに、その思いは少しずつ薄れていきました。

 

だって、あの時に違う道を選んでいたら、この場所には辿り着けなかったのですから。

 

だとしたら、このネガティブな思いはもう捨て去るべきではないでしょうか。手放してあげてもよいのではないでしょうか。

 

~・~

 

アトリエ・IMAに来てくださる皆さんへ必ずお伝えする言葉がいくつかあります。もちろんここには書き出しませんが、知ってはいたけど忘れてしまっていて、第三者に言われて初めて気づくこともあるようなのです。

 

脳というのは複雑なようで単純な器官なのだと感じます。

脳がなければ人は生きられないですし、朝だって起きられない。夜だって眠れない。そして考えることすらできない。

 

だとしたら、逆手に取ってみたらどうだろう。

悪い思い込みを良い思い込みに変えるには、脳を騙せばいい。

脳の指令で私たちの生命は成り立っているわけだし、こうやってブログを書いているのも、読んでいるのも、手を動かしたり排泄をすることだって、脳が各器官に指令や指示を出しているからできるのです。

 

この、脳というキーワードにたどり着いたのはそれほど前のことではありません。今やほとんどの心理療法家が脳科学に興味を抱いていて、精神疾患は精神的な病ではなく脳の炎症だ、なんて提唱する方もいます。

我が日本心理療法統合学会の東先生に至っては、独学ながらも哲学の講演までなさるほど心理という枠を大きく超えてご活躍なさっています。

 

さて、話が少し逸れました。

 

この経験、果たして無駄なことはあったのでしょうか。

苦しいことや悲しいこと、辛いことや消えたくなった思いまで、無駄なことなのでしょうか。

 

痛みを持った経験があるからこそ、人の痛みもわかるのではないでしょうか。私たちが持たされているスマホは、痛みを感じません。

手から滑り落ちて画面が割れたとしても、血が出るわけでもありません。血を出すのは生命のあるものだけです。

そういう意味ではこの地球だって、血を流す。

苦しい、苦しい、と悲鳴を上げている。

 

地球に生まれていなければ、こんなに苦しい思いはしていなかったのではないだろうか。地球人でなければ、火星人だったら。

これは突飛した考え方でしょうか。

いえ、私はそうは思いません。

 

あなたが苦しんでくれたから。

悲しみを得てくれたから。

辛い思いを乗り越えてきてくれたから。

 

その経験が、あなたを作っていて、そして私を作っている。

 

そしてアトリエ・IMAで、今日という日を少しでも楽にしませんか。

対話を通して気づきを。笑いを。

 

愛を。