セラピーは命がけ(再掲)


 

専門家の方ならきっとわかるはず、この題名の意味。

 

どんな仕事でも命を懸けることはできる。

 

ただ、ほとんどの仕事は命を取られるわけではない、いや、なかった。今はモラハラやパワハラ、セクハラなどで自殺に追い込まれて命を落としてしまう方も。

 

コロナウイルスという、未知の感染症。

奢りすぎた人間に、自然が牙を剝いた瞬間。

ただ、このブログを読んでいる方たちの多くはコロナ禍を乗り超えた。感染しながらも家族を守り、決してあきらめなかった。

そのことに私は最上の敬意を払う。

 

文字通り、命を懸けることを私の大切なクライエントの方々が行って生き抜いた。今もカウンセリングを受けてくれてありがとう。

 

 

さて、セラピーは命を懸けるのか。。

即答させていただくが、懸ける。懸けざるを得ない。

 

心の声に耳を傾けるということは、命の源を呼び起こすということだから。私は少なくともそれほどの覚悟を以て取り組んでいる。

 

セラピー中は笑っていたとしても、終わった瞬間に疲れのプールの中に飛び込むのが常だったりする。

 

もちろんセラピーは相互作用なので、クライエントが少しでも重荷を肩から降ろし、楽になったらこちらも楽になる。元気になってそのまま部屋を出て買い物に出かけることもある。

 

命を削ってるなぁ、と感じることもあるが、これは私の天職であり生業なので仕方ない。いわばカルマであり宿命なのだ。

 

初回の方の場合は、死装束さながら、スーツを着て取り組む。

暑い夏でも、首にはネクタイを。

そんな状況が、2023年は多かったように思う。

対面を望む方も多かったし、それに応えようとする自分も存在した。

 

幸いにも、スーツは血に染まらずに済んだ。

失敗を自分だけのせいにすることも少なくなった。

 

自分の弱さをひけらかすことには美を感じないのでほとんどの場合はしないが、今日くらいは言わせてほしい。

『ずいぶん強くなったね、自分!』

 

そしてもっともっと強くなる。

強くなって、私を頼り続けてくれるクライエントのみんなの力になる。いつも支えてくれてありがとう。

私の歩んできた道や経験が、あなたたちの助けになればいいと思いながら生きています。

 

うまく行かないこともあるけど、もがき苦しむのが人生さ。

 

 

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